墨2023年1・2月号280号
頁数:208頁
定価:2,700 円(税込)
本体価格:2,455円
発刊:2022年12月28日
書学者の永遠のバイブル──王羲之「蘭亭序」。
永和九年(353)3月3日、
会稽山陰(浙江省紹興市)の蘭亭にて
王羲之が開いた雅会で詠まれた詩集の序文の草稿です。
真跡が失われた後も、複製を通して多くの書人が臨書を試みてきました。
名筆であるだけでなく、名文でもあったからこそ
生まれた世界観や文化も見逃せません。“書聖”王羲之の人物像をはじめ、
「蘭亭序」が時代を超えて愛され続ける所以とその魅力に迫ります。
・展覧会
東京国立博物館・台東区立書道博物館
連携企画20周年 王羲之と蘭亭序
・その壱 中村不折コレクションと蘭亭序──台東区立書道博物館
文/中村信宏
・その弐 文人の憧慢とその表現の形態──東京国立博物館
談/六人部克典
・その参 インタビュー 連携企画、そして王羲之
鍋島稲子
・鑑賞1 蘭亭図巻―万暦本―/賺蘭亭図
・基礎知識1 「蘭亭序」を読む 訳/魚住和晃
「蘭亭序」愛される所以 文/魚住和晃
・読解 「蘭亭序」愛される所以 文/魚住和晃
・基礎知識2 王羲之を知るQ&A/
蘭亭序を知るQ&A 解説/魚住和晃
・書法 蘭亭序・八柱第三本から見た王羲之書法とその後 文/魚住和晃
・鑑賞2 蘭亭曲水図屏風
・視点
蘭亭偽作説を巡って──幻視する二つの「蘭亭序」
講師/松宮貴之
・フォーカス 翰墨の祭典 大正蘭亭会と昭和蘭亭記念会
・エピローグ
飛来種子の開花──王羲之書法の受容と和様への予感
文/丸山猶計
・第9回日展 第5科・書
・代表作家作品
・主要賞
内閣総理大臣賞/東京都知事賞/日展会員賞
・特選
・会場だより 第9回日展 東京展
・新春恒例 新年名刺交換会
・素朴絵から表現を考える 十王図屏風
・天真を養う 文/玄侑宗久
・古典臨書講座 漢字 王羲之の草書 十七帖・初月帖
指導/松村博峰
・水暈墨章―深淵なる世界― 富岡鉄斎
・古典臨書講座 かな 「関戸本古今集」の墨法
指導/中室舟水
・一枚の書は何を物語るか― 書体と文体 文/石川九楊
・見えないもののかたち
抽象と暗示 筆跡は何事も具体的には語らない 文/萱 のり子
・金澤泰子と翔子 今までとこれから 書/金澤翔子 文/金澤泰子
・コンテンポラリーと「書」 文/松宮貴之
・素朴絵から表現を考える 十王図屏風
解説篇 選・文/矢島 新
・続 古筆細見 文/関口研二
・時評 揮灑 文/亀井一攻
・新世代へのエール 筆もて進め 北海道教育大学旭川校
*「中国当代書家二十人」は休載とさせていただきます。
レポート
・星 弘道氏 日本藝術院会員
就任祝賀会開催さる
特別寄稿
・東巴という智者の象形文字
経典文字としての特徴と現代への再生 文/高 茜
・書に込められた思念
副島蒼海の自詠書から見えること 文/小川貴史
・名品鑑賞 “神筆”王鐸
幻の名品あらわる 文/松村博峰
インフォメーション
・大学卒業制作展 掲載校募集
・第4回 真令記念臨書コンテスト 選考結果発表
文/関口研二
・大東文化大学 書道研究所の『書への眼差し』DVD+通信書道講座
・2023新春展情報
読者参加企画
・半紙作品募集 審査/松村博峰・中室舟水
・279号作品募集結果発表 審査/松村博峰・中室舟水
[話題の展覧会]
・福島一浩書展
・中村草殷書展
・菜根譚ふたたび──髙頭子翠書作展
・「御風而行」東京国際甲骨文書道展・日中50人
・第44回 東京書作展
・矢萩春恵展「ま・な・ざ・し」
・神奈川の書家30人展 第35回特別記念
神奈川の書 すべてを魅せる100人
[話題の書道展より]
・第37回 全国公募 日本綜合書作院展
・第44回 日本書展/第49回 銀河書道作品展
・第71回 奎星展
・第70回記念 書星展
・第10回 日本書道院「100人」展
・第42回 翠心会書展
・書道研究 天真会 役員展
・第50回記念 國際書道連盟展
・書道通信
・読者の広場
・展覧会ルポ
・展覧会アラカルト
・1・ 2 月の展覧会スケジュール
・新刊ぴっくあっぷ
・バックナンバー一覧
・愛読者プレゼント
・本屋へ行こう 沖縄・ジュンク堂書店 那覇店
・常設書店リスト
・次号予告/編集後記
頁数:208頁
定価:2,700 円(税込)
本体価格:2,455円
発刊:2022年12月28日