墨2018年7・8月号253号
頁数 : 240頁
定価 : 2,461円
発刊 : 2018年6月30日
粘葉本和漢朗詠集で学ぶかな
【特集】
平安時代、藤原公任が朗詠のために撰した
漢詩と和歌の詩歌集『和漢朗詠集』。
本特集では、数多く残るこの古筆の書写の中でも
色彩豊かな料紙を用いた粘葉装の
「粘葉本和漢朗詠集」を大研究。
とくに「高野切第三種」と同筆とも言われる
流麗で気品にあふれる〝かな〟に着目し、
その特徴や魅力に迫ります。
・導入
いま、なぜ粘葉本和漢朗詠集なのか 文/髙城弘一
・鑑賞1
かなの美を味わう 粘葉本和漢朗詠集 文/髙城弘一
・講義1
粘葉本和漢朗詠集 大解剖 文/髙城弘一
・講義2
粘葉本和漢朗詠集 佳麗な料紙装飾 文/太田 彩
・知識
和漢朗詠集と王朝文化 文/三木雅博
・レッスン1
粘葉本和漢朗詠集のかなを学ぼう 講師/大石三世子
・クローズアップ
粘葉本和漢朗詠集のかな 同筆・同系統とその影響 文/髙城弘一
・鑑賞2
現代かな作家10名の競演
粘葉本和漢朗詠集風の現代作品書き下ろし
秋山英津子・大川壽美子・岡田直樹・河村和子・近藤浩乎
土岐妍子・野田杏苑・三宅相舟・三宅白城・吉田久実子
・実習
雅びの粋 粘葉装にトライ! 講師/田中 栞
・レッスン2
「粘葉本」風のかなで書く ペン字のメッセージ作り 講師/田中鳴舟
・鑑賞3
粘葉本和漢朗詠集で味わう四季の和歌
【連載】
・季を告げる花々 綿花
・今日も書室で 瓜形錫水注
・書語辞典 文/伊藤文生
・書は人なり 養和齋──阮元の書 文/廣瀬保雄
・翰墨の縁 鄭孝胥・羅振玉
・中国当代書家二十人 孫伯翔 監修/蘇士? 取材文/郭同慶
・碑法帖存疑
故宮博物院蔵「爨龍顔碑」万里帰闕未損本考(下)
文/伊藤 滋
・韓国書芸通信 文/金周會
・ギャラリー 周原甲骨文拓本
・風につたへし 文/木下真理子
・もぐらもぐら もぐら庵の印刻り日記
・書論通観 文徴明「書赤壁賦」 文/松村茂樹
・『墨海』抄 訳注/井垣清明・塩谷章子
・帝王学の書相 橘逸勢──長安からの春風 文/松宮貴之
・これでスッキリ! 書道なんでも相談所 文/堀 久夫
【トピックス】
・クローズアップ
何創時書法芸術基金会
大器磅?──于右任碑派書法と民国の風華
文/中村史朗
・ブックレビュー
伊集院 静『文字に美はありや。』 文/青山浩之
・レポート
日中平和友好条約締結40周年記念
中国名家・賀氏五代詩書画展
毎日書道展 第70回記念 毎日現代書巡回展
今をえがく書 かながわ
全正雨氏が日本で個展を開催
「高邁──明代書画名家収蔵展」開催
海岱石華──山東秦漢魏石刻書道芸術展
展覧会ピックアップ
小学校国語科書写 水書指導等に関する説明会
・インフォメーション
『墨』創刊40周年記念企画『墨の特集』縮刷版
筆文字で伝えたいことば大賞 作品募集
・墨手箱
書字庭園抄
デザイン“すみずみ”異聞録 文/深沢慶太
物語のある書体──「味岡伸太郎 味明物語」に足を踏み入れる
・読者参加企画
臨書作品募集 審査/大石三世子
252号作品募集結果発表 審査/中村史朗
【展覧会】
・プレビュー
傘寿の書 一作一面貌に挑む
第16回 小原道城書作展
・話題の展覧会
菊池翠汀書作展
黒野清宇遺墨展 かなの美
第72回 日本書芸院展
第40回記念 牛刀書道会展
第60回記念 東方書展
遠藤彊篆刻展
歿後45年 高古の書 近藤秋篁
・話題の書道展より
第64回 栴檀社書展
第67回 日本書道院展
第47回 鶏聲展
第78回 龍門社書展
第40回 青潮書道会全国展
第49回 臨池会書展
第40回 翠心三十八人展
第42回 書道笹波会展
第42回 神戸笹波会展
第42回 由源展
【墨らんだむ】
・書道通信
・エッセイ 伝えたい言葉
・読者の広場
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・展覧会ルポ
・展覧会アラカルト
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・常設書店リスト
・次号予告・編集後記
頁数 : 240頁
定価 : 2,461円
発刊 : 2018年6月30日