墨2014 3・4月号227号
頁数 : 240頁
定価 : 2,461円
発刊 : 2014年3月1日
写経 心をこめて美しく
【特集】
写経の目的には信仰や功徳、亡くなった人の供養といった仏教の思想が根底にあります。また一字一字書き写すことで、心身を浄化し、安らぎを得たり、集中力を高める効果があることも知られています。書の世界では学書として写経を行い、写経そのものを書作品として発表することも多いようです。本特集では、写経の魅力に迫りながら“書の上達”も視野に入れて、「般若心経」の書き方から古写経の楷書の筆法まで学んでいきます。時には日常の煩わしさから離れて、心静かに写経に取り組んでみませんか?
・フォトレポート
お寺で写経を体験 鎌倉・長谷寺
取材・文/南部真雪 撮影/中川敦玲
・知識
万巻の経典──敦煌文書から現代の写経まで 文/大橋一章
・レッスン1
般若心経を書こう 講師/一色白泉
・レッスン2
古写経の名品を臨書しよう 講師/佐伯司朗
・インタビュー
百寺納経──楷法への開眼 柳田泰山
・クローズアップ
日々の暮らしに写経を 小林逸光
・レッスン3
鉛筆で写経しよう 講師/鈴木啓水
・エッセイ
私と写経 荒木大樹・柴山抱海・髙橋蒼石・真鍋井蛙
・コラム
東大寺御宝・昭和大納経
・ガイド
旅に出て写経しよう
書家の目 台北國立故宮博物院「神品至宝」によせて 上
孫過庭「書譜」──原形復元と真跡・法帖鑑別
表 立雲
写された刻 写真/髙橋恭司
今日も書室で 歙州龍尾仔石硯
書語辞典 文/伊藤文生
書は人なり 陳奕禧の書 文/廣瀬保雄
これでスッキリ! 書道なんでも相談所 文/堀 久夫
もぐら・もぐら もぐら庵の印刻り日記
翰墨の縁 翁方綱
ギャラリー「摩訶般若波羅蜜經三慧品第四、七十」
碑法帖存疑 博文堂影印碑法帖拓本考 文/伊藤 滋
ペン字で古典を学ぶ 智永 「真草千字文〈寶墨軒本〉」
講師/鈴木啓水
恥は書き捨て 剛直にして革新的、顔真卿の書 文/酒井順子
和魂漢才 上代の人と詩文と書と 小野道風「屏風土代」
文/北川博邦
日本の金石文 しのぶ 文/財前 謙
書論通観 趙孟?「蘭亭十三跋」 文/松村茂樹
帝王学の書相 雨森芳洲──酒、筆談、漢詩、そして書による日朝交流 文/松宮貴之
ちまたで人気の書道教室 文/石渡玲子
中国“書”的旅のススメ 文/種谷萬城
・レポート
日展の審査をめぐる問題について
二絶の人──「石峯・高鳳柱先生篆刻研究国際セミナー」
参加報告記 文/大石六田
・展覧会ピックアップ
上海・呉昌碩紀念館にて日中書道教育交流書作展開催
文/草津祐介
第2回都美セレクション・グループ展
「書の予兆──墨象の現時代」
高校書道部が岡山市の美術館とコラボレーション──
狸庵文庫美術館・岡山県立倉敷青陵高校
第19回全日本高等学校書道コンクール審査結果発表
・インフォメーション
第7回「墨」評論賞募集 審査/石川九楊
第6回「墨」評論賞授賞式開催
ダイアローグ
東アジアの書にとって「伝統」とは何か 松宮貴之・朱剛
・墨手箱
手紙を味わう 文/中谷和玄
世界という硯の上で 文/石川 翠
アートの森に書の木が生える 文/小川敦生
「反芸術」の終焉とその後 文/暮沢剛巳
デザイン“すみずみ”異聞録 文/深沢慶太
富陽市での出会い 文/草津祐介
・読者参加企画
般若心経 作品募集 審査/一色白泉
賢愚経・色紙経・敦煌経 臨書作品募集 審査/佐伯司朗
226号作品募集結果発表 審査/大石三世子・岩永栖邨
【展示会】
・プレビュー
第11回 醜美舎展
・話題の展覧会
翠亭の書 村上翠亭個展
第58回 現代書道二十人展
現代の書 新春展
毎日現代書関西代表作家展
第30回記念 産経国際書展 新春展
第28回 産経国際書会代表展
生誕百十周年「費新我」回顧展
第33回 選抜香瓔百十人展 ─明を追う─
吉澤鐵之書作展
第26回 国際架橋書展
第31回 古典臨書展
・話題の書道展より
第65回 正筆展
第45回 正筆会菁華書作展
第49回 群象書人展
第62回 独立書展
平成26年 瑞雲春秋展
第61回 朝聞書展
【墨らんだむ】
・視点・田宮文平
・書道通信
・エッセイ 伝えたい言葉
・読者の広場
・新刊ぴっくあっぷ
・展覧会ルポ
・展覧会アラカルト
・3・4月の展覧会スケジュール
・読者プレゼント
・バックナンバー一覧
・常設書店リスト
・次号予告・編集後記
頁数 : 240頁
定価 : 2,461円
発刊 : 2014年3月1日