墨2013 1・2月号220号
頁数 : 272頁
定価 : 2,461円
発刊 : 2012年12月28日
和の粋「散らし書き」
【特集】
日本人の美意識が生みだし、かな美の昇華として受け継がれてきた「散(ち)らし書(が)き」。本特集では「線と余白が織りなす空間美」をサブタイトルに、第一線で活躍するかな作家による現代の散らし書き作品を多数掲載するとともに、形式別マスター術を分かりやすく解説します。きらびやかな料紙も見どころ!新年号ならではの華やかさでお届けいたします。
新春特別インタビュー
小山やす子
論考
和の粋──「散らし書き」にみる美の特性 文/萱のり子
鑑賞1
かな作家十名による競演──現代の散らし書き
大石三世子・佐伯華水・佐伯方舟・原 奈緒美・日比野 実・
舟尾圭碩・三宅相舟・宮崎紫光・森川星葉・山根亙清
レッスン1
「散らし書き」マスター術──扇面・色紙 講師/田頭一舟
レッスン2
「散らし書き」マスター術──半懐紙 講師/下谷洋子
鑑賞2
めくる喜び──「冊子」で散らし書き 村上翠亭「かみ紙(枕草子)」
アンケート
心に残る散らし書き作品
阿部朱昂・岩永栖邨・遠藤枝芳・大西きくゑ・鎌田悠紀子・上林三玲・桟敷東石・島田雨城・清水透石・寺岡棠舟・土岐妍子・中田佳子・福地桂玉・前島泉洲・山本高邨・吉川美恵子・米本一幸・渡辺墨仙
コラム
日常の風景にみる「散らし書き」
資料
今すぐ使える! 変体仮名一覧表
第44回 日展 第5科・書
第5回「墨」評論賞審査結果発表
[新]恥は書き捨て 人生初臨書練習の巻 文/酒井順子
[新]ちまたで人気の書道教室
書語辞典 文/伊藤文生
書に関するへそ曲がり随想 文/堀 久夫
書論通観 張懐カン「文字論」 文/松村茂樹
「現代の書」の検証 忘れ得ぬ書人たち 金子卓義
文/田宮文平
ギャラリー「定武蘭亭序・旧拓本」
翰墨の縁 “蕭親王と溥儒”
もじ笑う 冬ごもり 文/石田 千 コラージュ/佐々木美穂
碑法帖存疑 「楊守敬が将来した碑刻拓本一万数千点とは?」 文/伊藤 滋
講座・筆跡鑑定入門 筆跡鑑定のセンス 文/魚住和晃
ペン字で古典を学ぶ 鍾ヨウ「薦季直表」 講師/鈴木啓水
日本の金石文 彼の岸へ 文/財前 謙
日本の書文化 最終回 最小の気品の書が日本文化を蘇らせる 文/松岡正剛
帝王学の書相 顔真卿──漢魂の調べ 文/松宮貴之
書は人なり 光陰迅速──林則徐の書 文/廣瀬保雄
中国”書”的旅のススメ 文/種谷萬城
新春吉例
新年名刺交換会
寄稿
安國旧蔵北宋拓石鼓文 文/李志賢
書道界活性化への提言──「断絶」と「分離」から融合へ
文/伊藤文生
レポート
東京中央オークション 総括 2012年
東京中央オークション「第2回珍蔵オークション」
インフォメーション
第6回「墨」評論賞募集
読者参加企画
散らし書き作品募集(扇面・色紙) 審査/田頭一舟
散らし書き作品募集(半懐紙) 審査/下谷洋子
219号作品募集結果発表 審査/河内君平
【展示会】
・プレビュー
追悼・生誕100年杉岡華邨展
特別展「書聖・王羲之」
第62回 書道學會展
幕田魁心の書──白を斬る──
第1回 長谷川華萌展
第44回 魁心書法院展
・話題の展覧会
鎌倉期の宸筆と名筆──皇室の文庫から
第46回公募 天真全国書道展 特別企画 甫田鵄川米寿記念展──素直で深みのある線条美──
第1回 轟友会展
第50回記念 日書家展
第34回 東西書展
・話題の書道展より
第74回 酔墨書展
第46回 墨彩会書展
第34回 日本書展/第39回 銀河書道作品展
第61回 奎星展
第46回 心象書展–みんなで花を咲かせよう–
第34回 翠心会書展
第73回 千草会書展
第29回 日本書道院選抜展
【墨らんだむ】
・視点・田宮文平
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・常設書店リスト
・次号予告・編集後記