李賀 垂翅(すいし)の客
頁数 : 656頁
定価 : 7,700円
発刊 : 2013年4月4日発売
ISBN : 978-4-87586-356-4 C0098
鬼才が鬼才をよむ!著者が生涯をかけた「李賀伝」を集大成!特別付録に幻の小説「悲しみは満つ 千里の心 唐の鬼才李賀の疾書」掲載
東洋のランボー! 李賀—わずか240余篇の詩を残し27歳で夭折した中唐詩人。李白は天才、白楽天は人才、李賀は鬼才と称された。中国のみならず我が国でも、佐藤春夫、泉鏡花、芥川龍之介、堀辰雄、三島由紀夫など、多くの作家から絶大なる評価を得てきた「千古の鬼才」。
《李賀の詩のあるものは極めて難解であり、それを解釈する草森の評伝『垂翅の客』も、わかりやすい本ではないだろう。けれども、「解釈のわずらわしさを避けない心がまえがなければ李賀の詩は読めない」のは確かで、その険路を乗りこえたところに展開する絶景は、筆舌につくしがたい。—潑溂淋漓、縦横無尽、世界文学の鬼才李賀を描く文章として、この一編にまさるものは稀であろう。》(原田憲雄 跋より)
【プロフィール】
草森紳一(くさもり・しんいち)
1938年北海道生まれ。慶應義塾大学文学部中国文学科卒業。
文学、美術、書、宣伝、ファッション、カメラ、デザイン、マンガなど、広範な分野の著作がある。1973年『江戸のデザイン』(駿々堂出版)で毎日出版文化賞受賞。2008年3月、7万冊ともいわれる蔵書を残し逝去。その一部が帯広大谷短期大学に寄贈され、「草森紳一記念資料室」に収蔵・公開されている。
『絶対の宣伝 ナチス・プロパカンダ(全4巻)』(番町書房)、『素朴の大砲画志アンリ・ルッソー』(大和書房)、『荷風の永代橋』(青土社)、『あやかり富士 随筆「江戸のデザイン」』(翔泳社)、『不許可写真』『随筆 本が崩れる』(共に文春新書)など著書多数。
書籍未刊行の原稿が膨大に残されており、没後『夢の展翅』(画・井上洋介、青土社)、『中国文化大革命の大宣伝(上・下)』(小社)、『フランク・ロイド・ライトの呪術空間 有機建築の魔法の謎』(写真・大倉舜二、フィルムアート社)、『「穴」を探る 老荘思想から世界を覗く』『古人に学ぶ 中国名言集』(共に河出書房新社)、『文字の大陸 汚穢の都 明治人清国見聞録』(大修館書店)、『記憶のちぎれ雲 我が半自伝』(本の雑誌社)等、著書が続々と刊行されている。
頁数 : 656頁
定価 : 7,700円
発刊 : 2013年4月4日発売
ISBN : 978-4-87586-356-4 C0098