決定版 日本書道史
頁数 : 208頁
定価 : 3,630円
発刊 : 2009年5月1日
ISBN : 978-4-87586-166-9 C0071
これを読まずに日本文化は語れない!
これを読まずに日本文化は語れない!
書の歩みは、日本文化の歩みでもある。
さまざまな書流の盛衰が織り成す日本の書道史を、時代ごとの年表・概論・作品図版で立体的に解説。
三筆、三跡、仮名古筆、定家、墨跡、宸翰、光悦、良寛、そして現代まで、重要作品約300点を収録。
【目次】
書道史を学ぶにあたって ……………………名児耶 明
第一章 古墳・飛鳥……………………名児耶 明
コラム〈一〉日本における筆の歴史 …………………村田隆志
第二章 奈良・平安前期…………………………………森岡 隆
コラム〈二〉古筆の紙いろいろ …四辻秀紀
第三章 平安中期……森岡 隆
コラム〈三〉さまざまな装丁形式 ……………藤本孝一
第四章 平安後期…………………………………名児耶 明
コラム〈四〉伝称筆者とは …………………高城弘一
第五章 鎌倉…………………………名児耶 明
コラム〈五〉古筆の系統的分類 ………高木厚人
第六章 南北朝・室町……………………………橋本貴朗
コラム〈六〉古筆鑑定の歴史 ………………中村健太郎
第七章 安土桃山・江戸前期………………………………………水田至摩子
コラム〈七〉日本の書論史 …………萱のり子
第八章 江戸中・後期………………………………………鈴木晴彦
コラム〈八〉篆刻の伝来と発展 …………………蓑毛个庵
第九章 明治・大正・昭和………………………石井 健
人名・作品名索引
【プロフィール】
監修・名児耶 明 (なごや・あきら)
1949年、北海道生まれ。東京教育大学教育学部芸術学科書専攻卒業。現在、財団法人五島美術館理事・学芸部長、東京学芸大学講師、東京芸術大学講師。著書に『書の見方』 角川選書)、『書に心よせる』(新潮社)、『日本書道史年表』 (二玄社) 、『かなを読む』(淡交社) 、『日本名跡叢刊』 (二玄社) のうち「伊予切」「山家心中集」ほか計六種八冊、分担執筆に『日本書道辞典』 (二玄社) 等。
第一章 古墳・飛鳥
名児耶 明 (なごや・あきら)
第二章 奈良・平安前期、第三章 平安中期
森岡 隆 (もりおか・たかし)
1955年、兵庫県生まれ。東京教育大学教育学部芸術学科書専攻卒業。博士 (芸術学) 。現在、筑波大学大学院人間総合科学研究科教授。著書に『図説かなの成り立ち事典』 (教育出版) 、『深山龍洞 書芸術の軌跡』 (日本書学研究会) 等、論文に「寸松庵色紙の伝存点数および改竄の一端」 (『書学書道史研究』14号) 等。
第四章 平安後期、第五章 鎌倉
名児耶 明(なごや・あきら)
第六章 南北朝・室町
橋本貴朗 (はしもと・たかあき)
1975年、埼玉県生まれ。筑波大学大学院修士課程芸術研究科美術専攻修了、筑波大学大学院博士課程人間総合科学研究科芸術学専攻修了。博士 (芸術学)。現在、国際仏教学大学院大学学術フロンティア研究員、大東文化大学文学部書道学科非常勤講師。論文に「「慈光寺経」の書風について」 (『書学書道史研究』17号) 等。
第七章 安土桃山・江戸前期
水田至摩子 (すいた・しまこ)
1970年、大分県生まれ。東京学芸大学教育学部特別教員養成課程 (書道) 卒業。東京学芸大学大学院教育学研究 (美術教育) 修士課程修了。現在、畠山記念館学芸課長。分担執筆に『古筆手鑑披香殿』『茶道具の世界12 掛物 書』 (以上、淡交社) 等。
第八章 江戸中・後期
鈴木晴彦 (すずき・はるひこ)
1954年、静岡県生まれ。大東文化大学大学院文学研究科中国学専攻博士課程前期課程修了。現在、日本大学文理学部教授。共著に『歴代名家臨書集成』 (柳原書店) 、『商卜文集聯』 (省心書房) 、『日本思想史文献解題』 (角川書店) 等、論文に「王羲之書法を中心とする江戸和様書家の唐様書受容について」 (『書学書道史研究』10号) 等。
第九章 明治・大正・昭和
石井健 (いしい・たけし)
1970年、埼玉県生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了、早稲田大学大学院文学研究科芸術学 (美術史) 専攻博士後期課程中退。現在、東京学芸大学教育学部講師。論文に「『東大寺献物帳』所載「扇書」考」 (『全国大学書道学会紀要』平成十四年度) 、「西川寧への手紙─會津八一西川寧往復書簡から見た両者の交流─」 (『西川寧への手紙─會津八一西川寧往復書簡─』) 等。
コラム〈一〉
村田隆志 (むらた・たかし)
1978年、兵庫県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士後期課程修了。現在、筆の里振興事業団特別研究員、京都造形芸術大学非常勤講師、甲南大学非常勤講師。共著に『THE 筆―木村陽山コレクション』 (筆の里工房) 、『遺愛の筆―家康から陽山まで』 (筆の里工房) 、論文に「巻筆から水筆へ―日本毛筆、変革の時を巡って―」 (『第5回書法文化書法教育国際会議論文選』) 等。
コラム〈二〉
四辻秀紀 (よつつじ・ひでき)
1955年、三重県生まれ。大谷大学文学部卒業。現在、徳川美術館副館長。出版物に『徳川美術館所蔵 古墨』 (しこうしゃ) 、『日本名筆選』 (二玄社) のうち「源氏物語絵巻」等、論文に「葦手試論」 (『國華』1038号) 、「平安時代の調度手本にみられる唐紙・蝋牋について」 (『金鯱叢書』二十四輯) 等。
コラム〈三〉
藤本孝一 (ふじもと・こういち)
1945年、東京都生まれ。法政大学大学院人文学科研究科日本史学専攻博士課程単位取得中退。文化庁美術学芸課主任文化財調査官を経て、現在、龍谷大学文学部客員教授。著書に『日本の美術436 古写本の姿』、『日本の美術454 「明月記」巻子本の姿』、『日本の美術468 「定家本源氏物語」冊子本の姿』、『日本の美術505 文書・写本の作り方』 (以上、至文堂) 、『中世史料学叢論』 (思文閣出版)等。
コラム〈四〉
高城弘一 (たかしろ・こういち)
1964年、東京都生まれ。大東文化大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期課程修了、筑波大学大学院修士課程芸術研究科美術専攻 (書分野) 修了。大東文化大学書道研究所助手 (専任研究員) 、國學院大學文学部専任講師・助教授、大東文化大学文学部助教授を経て、現在、同准教授。著書に『平安かなの美』 (二玄社) 等。
コラム〈五〉
高木厚人 (たかぎ・あつひと)
1953年、千葉県生まれ。京都大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。大阪教育大学助教授を経て、現在、大東文化大学文学部書道学科教授、日展会員。著書に『連綿 (かな) 』『四季の詩歌を書く (かな書篇) 』 (以上、可成屋) 、『書道テキスト第9巻かな』 (大東文化大学書道研究所編・二玄社) 等。
コラム〈六〉
中村健太郎 (なかむら・けんたろう)
1979年、埼玉県生まれ。大東文化大学大学院文学研究科書道学専攻修士課程修了。現在、大東文化大学人文科学研究所兼任研究員、大東文化大学書道研究所客員研究員。共著に『古筆鑑定必携─古筆切と極札─』 (淡交社) 、論文に「有栖川宮家伝来高松宮家旧蔵古筆手鑑『大手鑑』の鑑定について」 (『禁裏本と古典学』塙書房) 等。
コラム〈七〉
萱のり子 (かや・のりこ)
1962年、奈良県生まれ。奈良教育大学大学院教育学研究科修士課程修了、大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士 (文学) 。現在、大阪教育大学教授。著書に『書芸術の地平─その歴史と解釈─』(大阪大学出版会) 、共著に『和歌が書かれるとき』(岩波書店) 、『日本美術101鑑賞ガイドブック』(三元社) 等。
コラム〈八〉
蓑毛个庵 (みのも・かあん)
1953年、大阪府生まれ。本名、政雄。東京教育大学大学院教育学研究科美術学専攻修士課程修了。鳴門教育大学学校教育学部教授を経て、現在、四国大学文学部書道文化学科教授。毎日書道展審査会員。著書に『篆書印譜大字典』 (柏書房) 、『姓名字号印』 (東京堂出版) 、『論語を書く』 (天来書院) 、共訳に『碑と法帖』 (二玄社) 等。
頁数 : 208頁
定価 : 3,630円
発刊 : 2009年5月1日
ISBN : 978-4-87586-166-9 C0071