名画の美女から──幸せのスタイルをつくる53のアートとコトバ

ルネサンス絵画から印象派、ラファエル前派まで、女性を美しく描きたいという思いは、流派は違えど長らく画家たちを駆り立ててきました。「名作」と呼ばれる作品だけでも数限りなくありますが、そのなかから美しく、それでいて凛とした佇いを湛え、同時に愛らしさを漂わせる美女たち53人を選りすぐり、集めた名画集です。

同時にこの本は名言集でもあります。例えばフェルメールの描いた『真珠の耳飾りの少女』やレオナルド・ダ・ヴィンチの『白テンを抱く貴婦人の肖像』。深い思いを湛えた画の中の彼女たちをみつめ続けていると、やがてそれぞれが語りかけてくるような錯覚に陥ります。信じられることの強さ、幸せであるための心構え、美しくあるために官能的でいること、愛し夢見ることの大切さ。そんな彼女たちの言葉をすくい上げ、名画に添えてみました。

目まぐるしい日常に疲れを覚えたとき、美女たちの目差しと言葉が、どこか励みになるはずです。上製本でプレゼント用にもおすすめです。

【掲載作品】
■第一章「Belive in yourself ～信じるチカラ～」
レオナルド・ダ・ヴィンチ「白テンを抱く貴婦人の肖像」
アルフォンス・ミュシャ「スラヴィア」
グスタフ・クリムト「メーダ・プリマヴェージの肖像」
タマラ・ド・レンピッカ「緑の服の女」
エドゥアール・マネ「すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ」
ジェームズ・ホイッスラー「シシリー・アレキサンダー嬢」
サー・ジョン・エヴァレット・ミレー「初めてのお説教」
ジェームス・ティソ「暖炉」
ポール・ゴーギャン「ヴァイテ・グーピルの肖像」
ドミニク・アングル「グランド・オダリスク」
フランツ・ヴィンターハルター「オーストリア皇后エリザベートの肖像」
メアリー・カサット「青い肘掛け椅子に座る少女」
ガブリエル・カペ「自画像」
クロード・モネ「ラ・ジャポネーズ」
ジョルジュ・クレラン「サラ・ベルナールの肖像」

■第二章「Be happy! ～幸せのスタイルをつくる～」
フェデリコ・デ・マドラーソ「ビルチェス伯爵夫人の肖像」
ベルト・モリゾ「ゆりかご」
サンドロ・ボッティチェッリ「ヴィーナスの誕生」
ホアキン・ソローリャ「浜辺の散歩」
オーギュスト・ルノワール「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」
ウィリアム・ブグロー「アモールとプシュケ」
フェルナン・クノップフ「ジャンヌ・ケフェルの肖像」
クロード・モネ「左向きの日傘の女」
アンリ・マティス「ルーマニアのブラウス」
モイーズ・キスリング「褐色の髪の少女」
オーギュスト・ルノワール「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」
ジェームズ・ホイッスラー「白のシンフォニーNo.2／白衣の少女」
グスタフ・クリムト「エミーリエ・フレーゲの肖像」

■第三章「Spark your beauty ～美しくあるために～」
ジャン・オノレ・フラゴナール「ブランコ」
サー・ジョン・エヴァレット・ミレー「ブライドメイド」
アルフォンス・ミュシャ「桜草」
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「南の国のマリアナ」
ジョン・シンガー・サージェント「ヘレン・ヴェネチア・ヴィンセント・ダバノン子爵夫人の肖像」
フリードリッヒ・フォン・アマーリング「マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン侯女の肖像」
J・C・ライエンデッカー
ヴィジェ・ルブラン「自画像」
フレデリック・レイトン「フレイミング・ジューン」
グスタフ・クリムト「アデーレ・ブロッホ・バウアーの肖像」
ピエロ・ディ・コジモ「シモネッタ・ヴェスプッチの肖像」
ウィリアム・モリス「王妃グィネヴィアあるいは麗しのイズー」

■第四章「Love & Dream ～明日を夢見て～」
オーギュスト・ルノワール「サマリー夫人」
フェルメール「真珠の耳飾りの少女」
ラファエロ・サンティ「小椅子の聖母」
オーギュスト・ルノワール「ジュリー・マネの肖像」
ジャン・フレデリック・バジール「キャステルノー＝ル＝レズの村の眺め」
モーリス・ドニ「バルコニーの子どもたち、ヴェネツィアにて」
アルバート・リンチ「手紙」
アンリ・マティス「夢」
ジョセフ・カール・シュティーラー「カタリーナ・ボッツァリスの肖像」
グスタフ・クリムト「ヘレネ・クリムトの肖像」
ダンテ・ガブリエル・ロセッティ「愛の杯」
アルフォンス・ミュシャ「夢想」
アンリ・マティス「ふじいろのドレス」
掲載情報他
『月刊美術』9月号（8/20発売）
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