石川九楊のほんとうに書がわかる九つの法則 書通九則

石川九楊のほんとうに書がわかる九つの法則 書通九則

石川九楊・著

判型 : B5判 並製
頁数 : 96頁
定価 : 1,650円(税込)
発刊 : 2019年7月12日

ISBN : 978-4-87586-566-7 C0071

書ほどやさしいものはない 書ほど楽しいものはない

書に親しんだ70年の経験が、石川メソッド「書通九則」としてコンパクトに集結。九つの法則を知れば、目からウロコ、誰でもほんとうに書がわかるようになります!

NHK第2カルチャーラジオ「芸術その魅力」にて同内容を放送!
(2019年7月〜9月、毎週水曜20時30分〜)
NHK文化センター青山教室の人気講座「石川九楊の書がわかる九つの法則」をまとめた内容です。

目次
■プロローグ
「書通九則」を理解するために

一 書の見方の四つの誤解をとく
①「うまいか、へたか」と考えない
②「なんと書いてあるのか」と悩まない
③「絵のようなものだ」と考えない
④「文学者の書は専門外の書だ」ときめつけない

二 書とはどういう芸術か
①文字は肉文字、活字は文字ではなく文字まがい
②文字の一点一画を、それぞれ一単位と考える
③文字は、一点一画の触覚を構成したもの

■本編
第一則 文字の点画は、〈形〉ではない。〈触覚〉のかたまり
①どのような深さの点画か
②どのような速さをもった点画か
③一点一画の筆尖が紙に対してどのような傾きをもつか

第二則 文字は、点画〈ベクトル〉の集合体
①点画はどのような角度で構成されるか
②点画はどのようなそりをもつか
③点画はどのように力が入り、どのように力が抜けるか

第三則 文字と行は〈重量〉のかたまり
①紙の上下は天地を表すひとつの世界と化している
②均衡と均斉は美の中核原理
③美とはたたずまい

第四則 文字の形象は関係の総和——同じ文字は二つとない
①同じ文字も同じに書かない
②書道字典の文字は相対化する
③前後・左右の関係に文字の姿は生れる

第五則 文字を書くのではない。新しい余白(世界)をつくる
①白紙の変貌こそが表現
②肉筆と拓本(陽と陰)は同じ表現
③余白を書いていく

第六則 起筆(始まり)と終筆(終わり)に注力せよ
①文字の書き方の基準は、トン・スー・トン(三折法)のリズム
②楷書体は、筆がノミを吸収することによって生れた
③「永字八法」の意味するところ

第七則 つくる送筆とできる送筆のちがいを知れ
①送筆に表われる意識の度合い
②回転は放物線を描く
③かなの掛筆

第八則 一字が万字——最初の文字の第一画の起筆がすべてを決定する
①同じ書は二つとない
②線が交わるときは直角、直交の法則
③起筆とは、決断のありよう

第九則 一人称臨書で書をつかまえよ
①古典をなぞり、その世界に遊ぶ
②拓本の白黒反転手本は使わないほうがいい
③文学者、芸術家、学者の書も

■エピローグ
わかれば楽しい書の世界
一 書ほどやさしいものはない
①誰もが字を書いている
②紙も筆も言葉も身近にある
③書の美学「均衡と均斉」は生活を貫く原理

二 書ほど楽しいものはない
①わかれば楽しい
②触覚はすべての感覚の源泉
③書は歴史、文化と深くつながっている

■コラム
一 縦に書け
二 筆記具を握るな
三 墨は磨れ
四 筆墨硯紙の揃え方

【プロフィール】
石川九楊(いしかわ・きゅうよう)
書家。1945年福井県生まれ。京都大学法学部卒業。2017年「書だ!石川九楊展」(上野の森美術館」開催。「書の終焉」でサントリー学芸賞、「日本書史」で毎日出版文化賞、「近代書史」で大佛次郎賞を受賞。弊社から刊行の「石川九楊の書道入門」は8刷のロングセラー。

判型 : B5判 並製
頁数 : 96頁
定価 : 1,650円(税込)
発刊 : 2019年7月12日

ISBN : 978-4-87586-566-7 C0071