月に架かる虹 戦没者慰霊の旅

月に架かる虹 戦没者慰霊の旅

高田好胤・著

判型 : 四六判 上製
頁数 : 224頁
定価 : 2,200円
発刊 : 2015年9月30日

ISBN : 978-4-87586-471-4 C0021

戦後日本及び日本人を考える必読書

サイパン島、ガダルカナル島、ニューギニア島、フィリピン諸島、インパール、シベリア……、不世出の名僧による海外戦跡巡礼記。語り継がれる百万巻勧進のための全国行脚、白鳳伽藍復興の大事業貫徹、その強靭なる精神の支柱にあった知られざる魂の巡礼行、慟哭の記録。

【目次】
グアム・サイパン慰霊法要の旅
虹になって/不真面目な日本人/霊場サイパン
防人の三十三回忌
歌と詩と叫びの手向け/飢餓島(ガダルカナル)へ/無念なる思い
これでいいのだろうか
ジャパンナイト/カウラ事件/海行かば、山行かば/南十字星を見つめて/亡き夫への思い/地獄の思想と極楽の教え
〈ニューギニア島・ガダルカナル島方面 南東太平洋方面 慰霊巡拝法要結願文〉
シベリア慰霊法要の旅
シベリア抑留/同胞の御霊/暑さとニェット/強制収容所の生活
ビルマ慰霊の旅の記
再びビルマへ/涙の呼びかけ/日本とビルマ
〈ビルマ慰霊法要 結願之表白〉
月の虹
心のなかに平和を/辛さに堪えるつとめ/人間愛/月の輪の虹
〈比島慰霊法要 結願表白〉
英霊との対話
ジャングルの奥で/父と一杯の夢/過去を未来の糧に/松尾中佐と母
〈英霊悔過 サイパン・テニアン・グアム島等 中部太平洋方面
慰霊法要お同行の旅 結願表白〉
英霊悔過 一
慰霊法要から英霊悔過へ/涙の供養/わが肩に乗りて/死は泰山より重く/御詠歌“星影のワルツ”/三枚の感状
〈英霊悔過 オーストラリア・ガダルカナル・ニューギニア方面等
慰霊法要結願表白〉
英霊悔過 二
平和と繁栄の意味/日本人と現地の人たち/満月の夜の法要/在すが如く/“地獄絵”に号哭す/故なき罪の裁き/喪なくも?めば/法要で通じていく心/少欲知足
〈英霊悔過 西イリアン地方・インドネシア国 結願表白〉
ビルマの赤い土
命の遺産/大東亜戦争没英霊悔過/草履に着いた土
インパール慰霊法要報告
手紙の位牌/戦友の命をいただいて/薬師悔過の行/言葉にならぬ思い
〈インパール慰霊法要 表白〉
〈千鳥ケ淵墓苑 大般若経転読悔過法要 結びの言葉〉
慰霊法要のお同行──解説に代えて 高田都耶子

メディア掲載情報
『朝雲』2015年11月19日号 新刊紹介
『佛教タイムス』2015年10月29日 本だな

【プロフィール】
高田好胤(たかだ・こういん)
大正13年大阪市生まれ。昭和10年に薬師寺に入山し、橋本凝胤師より得度、薫陶を受ける。昭和20年1月、学徒動員で千葉県四街道の陸軍野戦砲兵学校に幹部候補生として入隊。終戦後復員し、昭和21年に龍谷大学仏教学科卒業。昭和24年、薬師寺副住職に就任。18年間にわたり薬師寺境内で修学旅行生に説法をする。昭和42年に薬師寺管主、昭和43年に法相宗管長に就任。白鳳伽藍復興のため、般若心経による百万巻写経勧進に取り組み全国を行脚する。さらに戦没者慰霊悔過法要のため、世界各地の戦跡を巡礼した。平成10年遷化。
『心─いかに生きたらいいか』『道─本当の幸福とは何であるか』『母─父母恩重経を語る』『高田好胤「佛法」を説く』『親の姿 子の心―高田好胤法話選』、『渇愛の時代─佛教は現代人を救えるか』(村松剛・共著)等、著書多数。

判型 : 四六判 上製
頁数 : 224頁
定価 : 2,200円
発刊 : 2015年9月30日

ISBN : 978-4-87586-471-4 C0021