展覧会案内ピーター・ドイグ展

ピーター・ドイグ展


《ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ》 2000-02 年
油彩・キャンバス、196×296cm、シカゴ美術館蔵
©Peter Doig. The Art Institute of Chicago,
Gift of Nancy Lauter McDougal and Alfred L. McDougal,
2003. 433. All rights reserved, DACS & JASPAR 2020 C3120





東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー

東京都千代田区北の丸公園3-1
tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
2020年2月26日(水)~2020年10月11日(日)
※月曜休館。ただし8/10・9/21は開館。8/11・9/23休館
10:00~17:00
※いずれも入館は閉館の30分前まで
観覧料(当日):一般1,700円 大学生1,100円 高校生600円
※事前に日時指定チケットのご購入が必要。詳細は特設サイトにて
※団体割引あり

特設サイト:https://peterdoig-2020.jp

→ チケットプレゼント *受付は終了しました

現代で最も重要なアーティストのひとりと言われるピーター・ドイグ (1959−)の日本初の展覧会が開催される。

ロマンティックかつミステリアスな風景を描くスコットランド生まれの画家、ピーター・ドイグは、これまで名だたる美術館で作品が収蔵され、個展も行われてきた。さらに2015年のクリスティーズ・オークションでは、彼の代表作のひとつである《のまれる》が約2,600万米ドル(当時約30億円)で落札されるなど、デビュー以降現在まで世界的に高い評価を得ている。

本展では、日本でこれまでに揃うことのなかった初期作から最新作までを展示し、世界中のオーディエンスを惹き付ける彼の作品の魅力を紹介する。

1994年に名誉ある「ターナー賞」にノミネートされて以来、著名な美術館で個展が開催されてきたドイグ。彼の作品は一見、幻想的で個人の想像力のみで生み出された光景のようにも見えるが、それはゴッホやマティスなど近代画家の作品の構図やモチーフ、映画のワンシーンや広告グラフィック、自らが暮らした風景などの、多様なイメージの組み合わせによってつくりあげられている。その中には、ニセコのスキー場の新聞広告をもとに描かれているものや、小津安二郎の映画『東京物語』における「計算された静けさ」も念頭に置いて描いた作品があるなど、日本に関連するものにインスパイアされたものも存在する。

本展では複数の大型作品が出品され、なかには幅3メートルを超えるものも登場。印刷物やスマートフォンでは伝わらないこのスケールの大きさを、ぜひ美術館で体感したい。