展覧会案内ヌード NUDE —英国テート・コレクションより

ヌード NUDE
—英国テート・コレクションより


オーギュスト・ロダン《接吻》(部分) 1901-4年
ペンテリコン大理石 182.2×121.9×153cm
Tate: Purchased with assistance
from the Art Fund and public contributions 1953,
image © Tate, London 2017



横浜美術館

横浜市西区みなとみらい3-4-1
tel.045-221-0300
2018年3月24日(土)〜2018年6月24日(日)
※木曜、5/7休館。ただし5/3は開館
10:00~18:00
※5/11(金)、6/8(金)は20:30まで
※いずれも入館は閉館の30分前まで
観覧料(当日):一般1,600円 大学・専門学校生1,200円
中学・高校生600円 
※前売り入場券・団体割引あり

WEBサイト:https://artexhibition.jp/nude2018/


→ チケットプレゼント *受付は終了しました

西洋の芸術家たちは、人間にとって最も身近といえる「ヌード」というテーマに絶えず向き合い、挑み続けてきた。美の象徴として、愛の表現として、また内面を映しだす表象として、ヌードはいつの時代においても永遠のテーマとしてあり続け、ときに批判や論争の対象にもなった。

1897年の開館以来、世界屈指の近代美術コレクションと先進的な活動で常に美術界をリードしてきたテート。本展ではその珠玉のコレクションの中から、フレデリック・ロード・レイトンによる理想化された裸体や、ボナールらによる室内の親密なヌード、シュルレアリスムの裸体表現や人間の真実に肉迫するフランシス・ベーコンなど、現代における身体の解釈をとおして、ヌードをめぐる表現がいかに時代とともに変化し、また芸術表現としてどのような意味をもちうるのか、絵画、彫刻、版画、写真などの約130点から、西洋美術の裸体表現における歴史を紐解いていくという内容だ。

本展の見どころの一つともいえるロダンの代表作《接吻》は、男女の愛を永遠にとどめた迫力の傑作。高さ180㎝余りのスケールで制作された大理石像は世界にたった三体のみであり、そのうちの一体が日本で初めて公開されるというのだから、この機会を見逃さない手はないだろう。

「ヌード」をテーマにした大規模な展覧会は前例が少ない。ゆえに挑戦的な試みではあるが、「人間とは何か」という問いに正面から対峙できる好企画と言えるのではないだろうか。