展覧会案内 ギュスターヴ・モロー展 ― サロメと宿命の女たち ―

ギュスターヴ・モロー展

― サロメと宿命の女たち ―


《一角獣》 1885年頃 油彩/カンヴァス 115×90cm
ギュスターヴ・モロー美術館蔵
Photo©RMN-Grand Palais / René-Gabriel Ojéda / distributed by AMF



パナソニック汐留美術館

東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック 東京汐留ビル4階
tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年4月6日(土)〜2019年6月23日(日)
※水曜休館。但し5/1、6/5、12、19は開館
10:00〜18:00
※5/10(金)と6/7(金)は20:00まで ※いずれも入館は閉館の30分前まで
入館料:一般1000円 65歳以上900円 大学生700円 中・高校生500円
小学生以下無料
※団体割引等あり

公式HP:http://panasonic.co.jp/ls/museum/

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象徴主義の巨匠ギュスターヴ・モローは、神話や聖書をテーマにした作品で知られている。産業の発展とともに、現実主義的、物質主義的な潮流にあった19世紀後半のフランスにおいて彼は、幻想的な内面世界を描くことで、真実を見いだそうとした。本展は、そのようなモローが描いた女性像に焦点をあてた展覧会だ。

出品作品は、パリのギュスターヴ・モロー美術館が所蔵する、洗礼者ヨハネの首の幻影を見るサロメを描いた名作《出現》や、貞節の象徴とされた幻獣を描いた《一角獣》を含む油彩・水彩・素描など約70点によって構成される。神話や聖書に登場する、男性を死へと導くファム・ファタル(宿命の女)としての女性、誘惑され破滅へと導かれる危うい存在としての女性、そしてモローが実生活において愛した母や恋人。本展では、彼女たちそれぞれの物語やモローとの関係を紐解いていき、新たな切り口でモロー芸術の創造の原点に迫る。

ギュスターヴ・モロー美術館から名作の数々が来日し、一挙公開となるのは、実に14年ぶりとなる。華麗かつ深遠なモロー芸術の根幹を味わってほしい。