展覧会案内特別展「きもの KIMONO」

特別展「きもの KIMONO」


重要文化財 小袖 黒綸子地波鴛鴦模様
江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵




東京国立博物館 平成館

東京都台東区上野公園13-9
tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
2020年6月30日(火)~2020年8月23日(日)
前期展示:6月30日(火)~7月26日(日)
後期展示:7月28日(火)~8月23日(日)
※展示替えあり
※会期は今後の諸事情により変更する場合あり
※月曜・8/11(火)休館、但し8/10(月・祝)は開館
9:30~18:00
※総合文化展は17:00まで
※夜間開館の実施無し
観覧料(当日):一般1,700円 大学生1,200円 高校生900円
※団体料金、各種割引無し
※オンラインによる事前予約が必要。なお、オンライン予約が難しい方向けに、当日のみ有効の日時指定券を各日若干数用意

展覧会公式サイト:https://kimonoten2020.exhibit.jp/

日本の美意識を色と模様に表した「きもの」。

その原型である小袖は、室町時代後期より、染や刺繡、金銀の摺箔などで模様を表し、表着として花開く。そして美しく彩られたきものが着用され始めた江戸時代、町を行き交う人々こそがファッショニスタとなった。
明治・大正時代には、型友禅や銘仙など、近代的な技術を駆使したきものが流行。戦後、きものはモードの一線を離れ、現代アートを志向するデザインが登場した。きものは、現代に至るまで多様に展開しながら成長し続ける日本独自の美の世界を体現していると言えるだろう。

本展では、信長・秀吉・家康・篤姫など歴史上の著名人が着用したきものや、尾形光琳直筆の小袖に加え、「観楓図屛風」など、きものが描かれた国宝の絵画作品、さらに現代デザイナーによるきものなど約300件の作品を一堂に展示する。800年以上を生き抜き、今なお新たなファッション・シーンを繰り広げる「きもの」を、現代を生きる日本文化の象徴として展覧し、その過去・現在・未来を見つめる機会となりそうだ。

鎌倉時代から現代までを通史的に総覧する、かつてない規模のきものの展覧会。
加えて、東京国立博物館では1973年に特別展「日本の染織」を開催して以来、実に47年ぶりとなる大規模な染織の展覧会となる。
本展で繰り広げられる、国宝、重要文化財を含む染織作品、屛風や浮世絵などの絵画作品によって、きものの壮大な歴史絵巻を味わおう。